Skip to main content

速報:バンコクに鉄道・メトロ組合が誕生

ニュース 記者発表資料 18 Feb 2020

 バンコクに新しい鉄道労組が誕生した。

 バンコクの地下鉄と都市鉄道の労働者がメトロ・鉄道労組(MRTU)を結成し、タイ国鉄労組(SRUT)事務所で初総会を開いた。

 MRTUはシーメンス・モビリティ・カンパニー・タイの労働者を組織する。ドイツのシーメンスの労働組合もMRTUを支援している。

 シーメンス・モビリティ・カンパニー・タイの保線労働者、スポーン・ラースプロムがMRTUの委員長を務める。「労働組合の結成は簡単なことではないが、シーメンス・モビリティ・カンパニー・タイで働く全ての人にとって正しいことだと分かっているので、ベストを尽くす。組合結成は我々の権利だ。決してあきらめない。ITFやIG メタルの支援もある。きっと成功する」

 シーメンスの監査委員会とIGメタル(ドイツの金属労組)の代表者は、MRTUに書簡を送り、「タイのシーメンスでの組合結成を支援する。会社の不当介入から組合を守るために全力を尽くす」と述べた。

 ITFのスティーブ・コットン書記長はMRTU結成を歓迎し次のようにコメントした。「誰もが、愛する人を養うために、良い仕事をする権利がある。その権利を守るために、労働者は組合を通じて闘っている。ITFへようこそ。ITFはいつでもMRTUに連帯し、支援する」

 「我々は清潔で安全な都市に住む権利を持つ。そのために公共交通が果たす役割は大きい。アジア太平洋地域の多くの都市がメトロに投資しているのは素晴らしいことだ。しかし、そこで創出された雇用は、家族を養い、生活を営むのに十分なものでなければならない。これを実現する最善の策は、組合に加入し、自分たちの権利を擁護・獲得してもらうことだ」

 

The MRTU members were joined by trade union activists from South Korea, India and New Zealand

韓国、インド、ニュージーランドの組合活動家が激励

 

背景:シーメンスは、結社の自由を含むILOの原則を支持し、全事業に従事する労働者の利益を守るためにインダストリオールと国際枠組み協定に署名した。

 ITFは、タイ国鉄労組(SRUT)やタイ国際航空労組(TG組合)の争議事例が示すような労働者の権利侵害を改善するようタイ政府に要求している。

 タイ政府に対するITFの要求は次の通り。

  • ILO第87号条約および第98号条約に規定され、国際的に認められている結社の自由の原則を国内法に整備する
  • 移民労働者の結社の自由と団体交渉権を保障する。

私たちの公共交通(OPT)プログラム:公営・民営の公共交通労働者の雇用と権利を求めるITFの運動。世界のあらゆる地域の公共交通労働者を組織する組合が中心となり、ターゲット都市における労働者の声の反映、公共交通労働者、特に女性や非正規の労働者の労働条件向上、「市民のための公共交通政策」の策定等の取り組みを行っている。www.ourpublictransport.org

 

Post new comment

Restricted HTML

  • Allowed HTML tags: <a href hreflang> <em> <strong> <cite> <blockquote cite> <code> <ul type> <ol start type> <li> <dl> <dt> <dd> <h2 id> <h3 id> <h4 id> <h5 id> <h6 id>
  • Lines and paragraphs break automatically.
  • Web page addresses and email addresses turn into links automatically.

現場の声

ニュース 28 Jun 2024

チリの労働運動に大きな打撃

 国際運輸労連 (ITF) はチリの全国鉄道旅客貨物輸送労連 (FNTF) のホセ・ ボニン委員長の死去にショックを受け、悲しみに暮れている。  ボニンは 6 月 20 日未明、列車二台の正面衝突事故の犠牲となった。銅 1,346 トンを積載した貨物列車を運転していた。  初期の報道によると、チリ国鉄 (EFE) の試運転列車と私鉄フェパサの貨物列車が衝突した。  ITF のスティーブ
ニュース 記者発表資料 10 Jun 2024

不透明な船籍ビジネスの代償を払わされる船員

紅海で発生した事件は、「便宜置籍船」の増殖を許すことの危険性を示している。 ITF マリタイム・コーディネーターの ジャクリーン・スミス – アルジャジーラ による報道。 4 月 13 日、イラン・イスラム革命防衛隊の海軍部隊が、ホルムズ海峡でポルトガル船籍のコンテナ船、 MSC アリエス号を拿捕し、乗組員を拘束した。本船はスイスに本社を置くメディタレニアン海運会社が、イスラエルの大富豪エアフ
ニュース 06 Jun 2024

「組合か仕事かどちらかを選べ」と言われた港湾労働者たち

 トルコの港湾労働者は、敵対的な使用者から、自ら組合を選んで加入する権利を攻撃されている。  ボルサン港の港湾労働者は 3 月、港湾労組の リマン・イシュ に加入した。使用者のボルサン・ロジスティック AS はこれを受け、 6 人を解雇した。この6人はその後、地元の政治家の介入により、復職した。  5 月 21 日、同社は労働者が自ら選んだ組合に加入する権利を尊重するという約束を反故にし、 37