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1ヶ月以上の遅れとなったが、韓国のトラック運転手は、政府が約束していた「セーフ・レート(安全を保障する賃金・運賃)」を勝ち取った。
道路貨物運送部門の最低賃金制度を求めて18年間運動を継続してきた韓国公共サービス交通運輸労組貨物トラック連帯部門(KPTU-トラックソル)にとって大きな勝利だ。
12月12日、韓国道路貨物安全賃金委員会で道路貨物運送労働者の「セーフ・レート(安全賃金)」が採択された。法律で定められた10月31日の期限をかなり過ぎてのことだった。
2020年1月1日より、輸出入コンテナおよびバルクセメントを運送する特殊車両のドライバーは、法律で保障された賃金を受け取ることとなる。
現在、トラック業界では、アウトソーシングが「切り下げ競争」を生み出し、低賃金のトラック運転手は、過積載、スピード違反、長時間労働を強いられている。
ITFのノエル・コード内陸運輸部長は、KPTU-トラックソルの勝利を称え、次のようにコメントした。「韓国でセーフ・レートを勝ち取ったKPTUの力強さと粘り強さに敬意を表する。ITF路面運輸部会の組合は皆、セーフ・レートが世界基準になることを望んでいる。セーフ・レートは命を救う。実に簡単な話だ」
KPTU-トラックソルにとって、今回の勝利は、次なる闘いの始まりに過ぎない。
- あらゆる貨物を運送するあらゆる車両のあらゆる運転手のために、業界全体でセーフ・レートを保障すること。
- 宅配やタクシー部門の不安定な雇用問題に対応するために、交通運輸産業全体でセーフ・レートを確保すること。
ノエル・コードは次のように続けた。「各国政府や多国籍企業が安全問題に真剣に取り組む意思があるならば、ITFが2020年3月19日〜20日にシドニー(オーストラリア)で開催するセーフ・レートサミットに参加し、世界の組合や業界のリーダーと共に、セーフ・レートの実施について議論してほしい」
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