ITF加盟組合の活動家から成る代表団が韓国を訪れ、道路の安全を向上させるという約束を韓国政府に守らせるべく要求する韓国のトラック運転手を支援した。
韓国の道路安全貨物料金委員会は現在、ITF内で「セーフレート(安全報酬)」として知られるトラック運転手が受け取るべき最低賃金の設置を検討している。
ITFのスティーブ・コットン書記長は、次のように述べている。「セーフレート(安全報酬)を設定しようとする流れが世界中で見られている。セーフレートは会社、労働者、一般市民の理に適う。ITF代表団は、運転手に適切な報酬を支払う国際的な責任を負っているという事実を無視することはできず、使用者はサプライチェーン全体の労働条件に責任を負っていることを韓国政府に対し、改めて伝えることを目的としている」
ITF代表団には、英国、オランダ、オーストラリア、米国の組合活動家と、国際労働機関(ILO)のサプライチェーン専門家が参加した。
韓国公共運輸労連( KPTU)加盟のトラック労組、トラックソル(TruckSol)に加入する運転手と会合をもった他、代表団は韓国のマスコミの取材も受け、セーフレート設置を求める5,000人以上の運転手とともに全国デモにも参加した。
英国ユナイト労組のマット・ドレイパーは、デモに参加した運転手に次のように述べた。「セーフレートはお金だけの問題ではない。市民と運転手の安全、運転手のメンタルヘルスと幸福に関わる問題だ」
「トラックソルがセーフレートの完全な実施を達成し、世界の他の組合にさらなるインスピレーションを与えてくれると確信している。私たちは皆、ITFに結集する仲間であり、グローバルファミリーの一員なのだ」
参考情報
ITF代表団:
ティモシー・ドーソン(オーストラリア運輸労組)
ジェイソン・ウォルターズ(オーストラリア運輸労組)
エドウィン・アテマ(オランダFNV労組)
マット・ドレイパー(英国ユナイト・ザ・ユニオン労組) ティモシー・ビーティ(米国チームスター労組)
イゴール・ノサール(サプライチェーン研究者、ILO労働者グループ・交通運輸産業の安全・ディーセントワーク確立のためのガイドライン作成専門家会合顧問)
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