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ITFは5月13〜15日にダカール(セネガル)で、ダカール市が計画するバス高速輸送(BRT)システムに労働者や労働組合が備えるためのイベントを開催した。
このイベントの参加者は、アフリカの他のBRTプロジェクトの実態を学んだり、セネガル政府当局の高官と面会したり、ダカールの交通運輸労働者を訪問したりした。
イベントに参加した組合活動家や組合幹部は二つのバス職場を訪問し、労働者にインタビューした。インタビューに応じたインフォーマル労働者らは、低賃金、雇用契約が存在しない、長時間労働、遠距離通勤等の実態を訴えた。乗客や警察による嫌がらせ、安全問題、衛生的なトイレや飲料水の欠如などの問題も報告した。
政府高官との面会では、議長を務めた労使関係局のInnocence Ntap Ndiaye氏が次のように語った。「セネガル政府は、交通運輸部門でディーセントワークを推進するための新たな協約を促進したい。特に、インフォーマル労働者の組合加入を奨励したい」
BRT実施機関であるインフラ省のCETUDも面会に加わった。
CETUDと組合活動家との間で以下に関する議論が行われた。
- 雇用創出および雇用喪失に関する現実的な予測値や雇用への悪影響に対する緩和策
- BRT専用レーンの実現見込み
- BRTの計画への組合関与の要求
- BRTの影響を受ける全労働者(インフォーマルの交通運輸労働者、タクシー運転手、バス停スタッフ等)への配慮
- 運賃の変化
- BRT労働者の50%を女性とする計画と、女性労働者に対する支援および訓練の必要性
イベントに参加したFédération des Transports de l'UDTSとUnion des Routiers du Sénégal (URS) は、ダカール市のBRTを一般的に歓迎しているが、計画への幅広い関与を求めている。
両労組は、BRT計画への組合の関与に関して、今後もCETUDに要求していく。
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