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ライアンエアーの客室乗組員を支持する画期的な判決

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 アイルランドのローコストキャリア(LCC)、ライアンエアーは、人件費を最小限に抑えるために、欧州の客室乗務員をアイルランドまたは英国の契約で採用している。2011年、ベルギーを拠点としていたライアンエアー元客室乗務員が、ベルギーの国内法に基づいて雇用されるべきだったとして、ベルギーの裁判所でライアンエアーを提訴した。

 2017年9月、判断を委ねられた欧州司法裁判所は、ライアンエアーの客室乗務員は勤務地の裁判所で雇用主を提訴する権利があると認めた。この判決は、ライアンエアーの搾取的なビジネスモデルと闘う労働者にとって決定的な追い風となり、ライアンエアーが同年12月に初めて組合認知に合意したきっかけともなった。

 6月14日の判決では、客室乗務員は雇用主の国籍やフライトスケジュールにかかわらず、主な拠点国の労働基準が適用されるべきであることが再確認された。拠点国の裁判所への提訴は、ライアンエアーの客室乗務員が国内の他の労働者が享受する公正な処遇(賃金レベルや社会保障制度を含む)から除外されないようにするために不可欠である。

 ITFと欧州運輸労連(ETF)は、ライアネアーのビジネスモデルを一掃するための国際的なキャンペーンを実施し、ライアンエアーの全従業員に労働組合権と公正な賃金・労働条件を確保するよう要求している。ベルギーベースの客室乗務員とITF加盟CNE / LBCの勝利を祝福するとともに、ライアンエアーが全ての国でこの判決を尊重することを期待する。

 

現場の声

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英国の鉄道の再国営化:労働組合の声

労働党政権による鉄道再国営化の決定は、民営化という世界的な潮流からの重要かつ歓迎すべき転換である。再国営化は「第 4 次鉄道パッケージ」等の EU 指令に組み込まれた EU の政策アジェンダとの決裂をも意味する。  この政策転換は、 ITF 加盟鉄道労組-全英鉄道海事交運労組( RMT )、機関車技師・機関助手協会( ASLEF )、交通運輸従業員組合( TSSA )-