ITF加盟組合のTÜMTİS(トゥムティス)はDHLエクスプレスと新たな労働協約(CBA)を交渉してきた。
「組合員とITFの支援のお陰で今回の交渉で多くを達成できたことを非常に誇りに思う」とTÜMTİSのケナン・オズトゥルク委員長は述べた。
この2年協約の条件では、組合員の賃金は2025年1月に遡及して30%増となり、2025年4月にはさらに14.38%増となる。2026年の賃金は年間インフレ率に沿って引き上げられる。
さらに、この新協約には、年間ボーナス、食事手当、残業手当、休日手当、退職金拠出金の増額、結婚費用保持や出産手当などの様々な社会保障規定も含まれる。
協約は、一連の労使交渉の末、3月3日に署名された。この新協約により、約 600人の労働者に恩恵がもたらされる。
TÜMTİS の組合員は、全国の職場で行われた集会などの会議の中で協約に関する決定を下した。3月2日の組合員会議では、圧倒的多数の組合員が提案された協約を承認した。
「新協約を獲得したTÜMTİSと組合員を讃えたい。これはトルコのDHL労働者全員の大勝利であり、運輸・物流部門の労働者を世界的に組織化することの重要性が示された」とITFのスティーブン・コットン書記長は述べた。
「ITFは、すべての労働者の権利、安全、基準の向上に全力で取り組んでおり、加盟組合の組織化と労使交渉を今後も支援していく。加盟組合と共に取り組むことで、世界レベルで人権デューデリジェンスのプロセスを強化しているのだ」
「すべての交通運輸労働者は、一日のシフトの終わりに一日分の公正な賃金を受け取れると期待し、安全に帰宅する権利がある」とコットン書記長は補足した。「ITFはこれを実現するため、大手多国籍企業と引き続き協力していく」
ITFは、DHLグループおよびUNIグローバルユニオンとともに、OECDプロトコルに加入している。OECDプロトコルは、2016年に初めて署名され、直近では2024年12月に更新され、結社の自由、効果的な社会対話、雇用と労使関係の問題に関する定期的な参画に対する共通の決意を謡っている。
おわり
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