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ストバルト・エアはこれまで、客室乗務員の給与や労働条件について団体交渉に入ることはもちろんのこと、組合認知について検討することすら拒否してきた。基本的権利の侵害を許さないForsaは4月10日にスト投票を実施、客室乗務員の84%が賛成票を投じた。投票用紙を全てストバルト・エアに送り付けたところ、同社はストを回避するために組合認知の交渉に応じた。
ストバルト・エアの搾取的な賃金・労働条件と組合認知の拒否は、欧州航空業界で広がっているアウトソーシング・モデルの特徴だ。ストバルト・エアは、組合が組織する他の航空会社の運航契約を受託することで、労働基準を切り下げている。一方、エアリンガスやブリティッシュ・エアウェイズ等の航空会社は、自社の労働力や機材をストバルト・エアに提供している。
航空産業の労働基準の適性化はITFの優先課題の一つである。ITFは、Fórsaなどの加盟組織と共に、雇用主に関わらず、すべての労働者が公正な賃金・労働条件を享受し、組合に加入できる航空産業の実現を目指して運動している。
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