オーストラリアの鉄道・路面電車・バス労組(RTBU)が南オーストラリア州の公共交通の公営維持を目指すキャンペーンを開始した。
南オーストラリア州政府はアデレードの旅客鉄道と路面電車の民営化を模索している。
RTBUのダレン・フィリップ南オーストラリア支部長は次のように述べた。
「民間企業が電車や路面電車の運営を行おうとする唯一の理由は金儲けだ。納税者と利用者が犠牲になるだけだ」
「ビクトリア州では、州の鉄道と路面電車を運行する民間事業者がわずか7年間で3億5千万ドルの利益を搾り取った。公共交通は外国企業やその株主の利益のためでなく、人々のために人々によって運営されるべきだ」
ITF の「私たちの公共交通 #OurPublicTransport」プログラムに参加する、民営化を経験済みの組合はRTBUに連帯の書簡を送っている。
「我々は、民営化が労働者の権利や市民サービスの削減を意味することを知っている」
「だからこそ我々は20年以上前から韓国の鉄道・地下鉄民営化を阻止するために闘ってきた」と韓国公共サービス交通運輸労組(KPTU)のジュンシク・チョイとサング・ジョはRTBUへの書簡の中で訴えた。
ニュージーランド鉄道海事路面電車労組(RMTU)のウェイン・バトソンは、「RMTUは民営化を経験しているので、真の経験を伝えることができる。ニュージーランドでは1993年にウェリントンとオークランドの地下鉄を含む全鉄道サービスが民営化された。ニュージーランドの鉄道民営化は大失敗だったと思われている 」と述べた。
ITF都市交通委員会のジョン・マーク・マニカ議長は、「今、我々は地球温暖化の危機に直面している。各国政府は公共交通を拡充し、何百万ものディーセントな雇用を新たに創出しなければならない。政府が私たちの公共交通を民間企業に売りさばくのを阻止しなければならない」
ITFの「私たちの公共交通 #OurPublicTransport」の詳細は、#OurPublicTransportでソーシャルメディアを検索するか、キャンペーンウェブサイトで閲覧できる。
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