Skip to main content

ITF代表団、西アフリカの繁栄にDBF社の営業は不可欠と主張

ニュース 01 Jul 2019

ITF鉄道部会のデビット・ゴベ議長率いるITF代表団がマリとセネガルを訪問した。ダカール・バマコ鉄道会社(DBF)が営業を停止したため、両国の鉄道労働者が大きな困難に直面していたためだ。

両国での滞在中、ゴベ議長はDBFの営業復活を目指すことを念頭に、マリとセネガルで鉄道労働者を組織する9労組(ITF加盟組合を含む)と会合をもった。

アフリカ・フランス語圏と西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)のITF代表のバイラ・ソウも代表団の一員として同行した。代表団は両国の労働ナショナルセンターや、労働省、インフラ省、運輸省などの省庁、社会対話高等評議会などと話をした。

ダカールとバマコを結ぶ1287キロの鉄道は、その沿線にある何百もの村や町の経済や社会を発展させ、両国の歴史の中で重要な役割を果たしてきた。

2003年にこの鉄道が民営化され、フランスとカナダのコンソーシアム「トランスレイル」に委ねられた。3000人以上の労働者が仕事を失った後、両国の大統領はトランスレイルとの契約を打ち切り、ダカール・バマコ鉄道会社(DBF)を設立したのだが、同社が実質的に営業を再開するには、現在、200億フラン(30,070,836ユーロ)の資金が不足しており、機関車や貨車、保守機器は壊れたまま修理されずにある。

これを受け、ITFのノエル・コード内陸運輸部長は、次のように述べた。「民営化がもたらした危機をまたしても目の当たりにすることになった。2003年の民営化とその完全な失敗は、マリとセネガルの鉄道労働者に極めて大きな負の社会的影響をもたらした。西アフリカの鉄道は、この地域の何世代もの人々の生存に欠かせない。鉄道の維持と社会正義のために闘わなくてはならない」

熱烈な歓迎

両国の鉄道労働者は、この歴史的かつ希望に満ちたITF代表団の派遣に心からの感謝を表明し、温かく歓迎してくれた。

バマコでは、ITF代表団がフランスCGT鉄道部門からの寄付金6,550,000フラン(10,000ユーロ)をマリの鉄道労働者に手渡す式典が行われた。

代表団はまた、マリの警察が組合指導者を逮捕したことに抗議する組合活動に参加した「アマゾン」と名乗るマリの女性鉄道員グループとも会談した。

2019年3月、ITFのスティーブン・コットン書記長は、マリ大統領に書簡を送り、マリの鉄道労働者の未払い賃金を支払い、早急にDBFの営業を再開することを要求している。

Post new comment

Restricted HTML

  • Allowed HTML tags: <a href hreflang> <em> <strong> <cite> <blockquote cite> <code> <ul type> <ol start type> <li> <dl> <dt> <dd> <h2 id> <h3 id> <h4 id> <h5 id> <h6 id>
  • Lines and paragraphs break automatically.
  • Web page addresses and email addresses turn into links automatically.

現場の声

ニュース 01 Jul 2024

LGBT+の労働者は組合に誇りを持っている

 「一人に対する攻撃は全員に対する攻撃だ」 この原則は交通運輸産業の労働者を含む世界中の労働者の運動を何世代にもわたって鼓舞してきた。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、その他クィアの労働者は、労働組合運動において常に重要な役割を果たしてきたが、近年になってようやく、彼らの貢献と彼らが職場で直面している問題が認識されるようになった。  ITF はまず
ニュース 28 Jun 2024

チリの労働運動に大きな打撃

 国際運輸労連 (ITF) はチリの全国鉄道旅客貨物輸送労連 (FNTF) のホセ・ ボニン委員長の死去にショックを受け、悲しみに暮れている。  ボニンは 6 月 20 日未明、列車二台の正面衝突事故の犠牲となった。銅 1,346 トンを積載した貨物列車を運転していた。  初期の報道によると、チリ国鉄 (EFE) の試運転列車と私鉄フェパサの貨物列車が衝突した。  ITF のスティーブ
ニュース 記者発表資料 10 Jun 2024

不透明な船籍ビジネスの代償を払わされる船員

紅海で発生した事件は、「便宜置籍船」の増殖を許すことの危険性を示している。 ITF マリタイム・コーディネーターの ジャクリーン・スミス – アルジャジーラ による報道。 4 月 13 日、イラン・イスラム革命防衛隊の海軍部隊が、ホルムズ海峡でポルトガル船籍のコンテナ船、 MSC アリエス号を拿捕し、乗組員を拘束した。本船はスイスに本社を置くメディタレニアン海運会社が、イスラエルの大富豪エアフ