Skip to main content

ITF、「奴隷労働法」に反対するウクライナの組合を支持

ニュース

ITFは、グローバルユニオンやウクライナのITF加盟組合とともに、労働者の権利を著しく損ない、現行の国内労働法と国際労働基準に違反する労働法案に反対している。

ITFのスティーブン・コットン書記長は本日、ウクライナ大統領に書簡を送り、1227日に議会に提出された法案の撤回を求めた。

コットン書記長は次のように述べた。「この新しい法律は労働組合を部外者にするもので、労働関係、賃金、社会保障などの問題で、労働組合から政策策定に参加する権利を奪うことになる」

「これにより、ウクライナの労働法と社会保障システム全体が破壊されようとしている。新しい労働法は既に「奴隷法」と呼ばれている。労働協約から個人契約へ大規模に移行することが想定されており、労働者は権利を奪われ、全ての労働者が賃金や労働条件について個別に交渉しなくてはならなくなる。クライナ政府はこの法案を直ちに撤回すべきだ」

ヴォロディミール・ゼレンスキー大統領に宛てた書簡の中で、コットン書記長は国際法の下にウクライナが義務を負っていることに言及した。「この法案は、中核的国際労働基準に違反しており、労働者の基本的権利を損ない、現行のウクライナ国内労働法からの退歩を意味する」

新法はウクライナが批准したILO条約、例えば、最低賃金に関する条約(第131号)、結社の自由と団結権の保護条約(第87号)、団結権と団体交渉権条約(第98条)に違反している。

ウクライナの労働組合連合とITF加盟組合は、欧州労連(ETUC)、国際労働組合総連合(ITUC)、国際産別組織、欧州公共サービス連合などの国際労働界とともに、この新法案に対する抗議運動を展開している。

Post new comment

Restricted HTML

  • Allowed HTML tags: <a href hreflang> <em> <strong> <cite> <blockquote cite> <code> <ul type> <ol start type> <li> <dl> <dt> <dd> <h2 id> <h3 id> <h4 id> <h5 id> <h6 id>
  • Lines and paragraphs break automatically.
  • Web page addresses and email addresses turn into links automatically.

現場の声

ニュース

ディーセント(衛生的な)トイレへの安全なアクセス:交通運輸労働者の基本的権利

毎年 11 月 19 日の「世界トイレ・デー」は、世界中で衛生面の危機に取り組むための行動を喚起する機会だ。 適切なトイレ施設や衛生設備への安全なアクセスと、最も重要なこととして、必要な時にそれらの施設を利用できる必要性は、広く世界中の交通運輸労働者が強く感じている問題だ。 世界的な衛生危機は世界人口の約半数に影響を及ぼしているが、私たちの生活と経済を動かしている交通運輸労働者にとって
ニュース

2024年ITF世界大会、平和、労働者の権利、国際連帯への大胆なコミットメントで閉会

マラケシュで開催された2024年ITF世界大会の歴史的最終セッションでは、全世界の交通運輸労組の揺るぎない決意を再確認し、今後5年間のITF戦略を策定する重要な動議を採択し、役員の選出も行った。 労働者の力を高め、搾取と分断を進める勢力に対抗することに明確な焦点を当てた今大会は、激動の増す世界において、正義、平等、連帯のテーマを定め、譲ることのできない一線を明確にした。その中心にあるのは
ニュース

ミレイ政権(アルゼンチン)の反労組の法律に抗議し、交通運輸労組がスト

 ITF は本日ストを決行するアルゼンチンの交通運輸労働者に連帯を送る。  アルゼンチンの交通運輸労組は、ハビエル・ミレイ大統領の労働者に対する攻撃(緊縮財政、スト権に対する攻撃、反労組の政策等)に抗議している。  ミレイ政権は、投資家に減税を施し、大企業に迎合する一方、国営のアルゼンチン航空を民営化して、補助金を撤廃しようとしている。  これまで