Skip to main content

ICSとITF、G20諸国に「世界貿易の隠れた立役者」への支援を要請

ニュース 記者発表資料

新型コロナウィルス関連の移動制限で船員とグローバル・サプライチェーンが問題に直面

2020年4月7日、国際海運会議所(ICS)と国際運輸労連(ITF)が世界の船員を代表し、船員と海事労働者に不可欠な移動を円滑化するよう、共同で各国政府に要請を行った。

両組織がG20諸国と以前行った対話のフォローアップとして、また3月30日(月)に行われたG20貿易投資大臣テレビ会合でこの問題について前向きな進展があったことを受け、両組織は各国政府に宛てた要請書を送った。

国際海運会議所(ICS)のガイ・プラッテン事務局長は次のように述べた。

「船員交代の問題について我々が懸念している事態に各国政府が対応しなければ、世界経済にとって深刻な問題に発展し得る。ITFとICSは緊密に協力し、現実的な解決法を考案し、政府にその実施を求めた。両組織はG20諸国と関連国連機関、そして最も重要な船員たちを支援していく用意がある。船員は世界経済の隠れた立役者であり、現在、新型コロナウィルス対策のために導入されている移動制限が船員にも適用されるのは適切ではない」

ITFのスティーブ・コットン書記長は次のように述べた。

「海運産業は主要ステークホルダーとともに、船員に敬意を払うことと、船員交代の円滑化のための移動制限の緩和に向け、調整に基づくグローバル戦略を策定することを各国政府に求めている。ITFとICSは各国が人の移動を制限しているため、何千人もの船員が既に契約期間を数か月過ぎたにも関わらず、船内で働き続けるしかなくなっている事態を憂慮している。このような膠着状態は個々の船員の健康を害するだけでなく、海難事故発生のリスクも高め、新型コロナウィルスの世界的流行への対応と収束に不可欠なグローバル・サプライチェーンをも危険にさらしている。したがって、直ちに調整した行動を取り、船員の交代を安全に再開し、船員の安全衛生や生命が守られる方法で船員を本国送還させるよう、政府に求めたい」

両組織がG20諸国首脳と大臣に宛てて送った書簡はここで閲覧、もしくはダウンロード可能


連絡先:
ICS: Duncan Bray, +44 (0) 208 638 8753 or ICS@woodrowcommunications.com
ITF: Luke Menzies, +61 433 889 844 or media@itf.org.uk


メモ:

国際海運会議所(ICS)とは
ICSは世界商船の船主および運航行業者の主要国際業界団体。あらゆる部門の世界商船の8割以上を代表している。

 

現場の声

ニュース

英国の鉄道の再国営化:労働組合の声

労働党政権による鉄道再国営化の決定は、民営化という世界的な潮流からの重要かつ歓迎すべき転換である。再国営化は「第 4 次鉄道パッケージ」等の EU 指令に組み込まれた EU の政策アジェンダとの決裂をも意味する。  この政策転換は、 ITF 加盟鉄道労組-全英鉄道海事交運労組( RMT )、機関車技師・機関助手協会( ASLEF )、交通運輸従業員組合( TSSA )-