Skip to main content

IBF、ホルムズ海峡内のリスクゾーンの一時拡大に合意

ニュース 記者発表資料

過去3か月にわたるオマーン湾、特にホルムズ海峡での船舶襲撃事件を受け、国際団体交渉協議会(IBF)は今朝、ホルムズ海峡を一時的な拡大リスクゾーンに指定した。すなわち、リスクゾーン内を通航し、攻撃を受ける可能性のある船員は、ボーナスと、倍額の死亡および障害補償を受ける権利がある。

過去数週間にわたり、IBF軍事行動区域委員会で議論を重ねてきた結果、合意に至った。同委員会では、当該海域の状況と海運に影響するリスクについて注意深く観察してきた。

議論終了後、使用者側合同交渉グループ(JNG)の赤峯浩一議長は次のように述べた。 「この種の議論は決して容易に進まないものだ。5月と6月にオマーン湾で攻撃が続いた時、同海域で迅速にリスク領域を指定する必要性を誰もが感じたが、こうした事態が発生した際には、一歩下がり、海運に対する真の脅威が何であり、最適な対処法は何なのかを冷静に評価することが重要だ。 JNGは、ホルムズ海峡を通航する船員の不安に適切に対応できるリスクゾーンを導入できたと確信している」

 国際海事使用者委員会IMEC)のベラール・アフメッド議長も、「ホルムズ海峡は、主要海運ルートであり、現在メディアの焦点となっている石油タンカーだけでなく、例えば、ドバイのジェベルアリ港以遠へ運航するコンテナ船にとっても重要な輸送ルートだ。使用者協会として、この地域でさらなる危険に晒される可能性のある船員に安心してもらうことが重要だった。現在、拘束されている船員を即時解放するよう要求する」と補足した。

ITF船員部会のデイブ・ハインデル議長も次のように述べた。「今は海運界、とりわけ家族を養うために働く船員にとって辛い時期だ。厄介な政治問題であり、これまでは石油タンカーと英国籍船しか攻撃を受けてはいないが、IBFがリーダーシップを発揮し、当該海域を通航する船員の不安に対応すべく迅速に動くことがITFの希望だった」

「交渉相手の使用者が組合側の要求に前向きに対応し、今現在、ホルムズ海峡を通航する全ての船舶と船員が直面し得る潜在的リスクを考慮してくれたことを嬉しく思う。ITFは当該海域の問題鎮静化と船員の解放を引き続き求めていく」

新たな拡大リスクゾーンの座標は以下の通りだが、アラブ首長国連邦、オマーン、イランの主要海岸線から3海里以内の海域は除外する:

  • 西側: イランの Ra's-e Dastakan (26°33'N – 55°17'E)から南へUAEのJaztal Hamraの灯台 (25°44'N – 55°48'E)を結ぶ線(ペルシア湾が共通限界線)。
  • 東側: オマーンのRa's Līmah (25°57'N – 56°28'E)から東へイランのRa's al Kūh (25°48'N – 57°18'E)を結ぶ線(アラビア海が共通限界線)

現場の声

ニュース

東アフリカの越境トラック運転手、組合の力を構築

2 月 19 日、国境を越えて働くトラック運転手 120 人がウガンダ運輸一般労組( ATGWU )に加入し、トラック部門の組織人員が約 650 人まで増加した。 ITF のスティーブ・コットン書記長は、「ウガンダの運転手は国境を越えて数の力を構築している」と述べる。 「 ATGWU に加入したことで、彼らは非正規雇用、長時間労働、低賃金、国境通過時の煩雑な手続き、職場の暴力や嫌がらせ
ニュース

PSA航空旅客機(アメリカン航空5342便)の衝突事故に関するITFの声明

 国際運輸労連 (ITF) は 29 日にワシントン D.C. 近郊で発生した、アメリカン航空 5342 便として運航されていた PSA 航空旅客機と米軍ヘリコプターの衝突事故にショックを受けるとともに、悲しみに暮れている。   旅客機には ITF に加盟する客室乗務員組合( AFA-CWA )と定期航空操縦士協会( ALPA )の組合員が乗務していた。 ITF は生存者の可能性に希望を抱きつつ
ニュース 記者発表資料

ITFは停戦合意を歓迎し、合意の厳格な履行と持続可能な和平への一歩を求める

国際運輸労連(ITF)は、数百万人の市民に計り知れない死と苦しみを与えてきた15カ月にわたる壊滅的な戦争を終結させることになるハマスとイスラエルの停戦合意の発表を歓迎する。 この合意により、殺りくに終止符が打たれ、人命を救う人道支援が妨げられることなく迅速にガザに届けられ、引き離された家族が再会でき、破壊されたものを再建する厳しい道のり開始する可能性が直ちに提供された。