大闘争の末、24人の港湾労働者が今日、復職を果たした。
リベリア港湾労組(DOWUL)の指導者と組合員が首都モンロビアでAPMターミナルから不当な停職処分を受けていた。
この不当な停職処分が決意の固い勇敢な港湾労働者の数か月にわたる闘争、苦しみ、ストレスの元凶だった。
24名の労働者はリベリア全国の労働組合やアフリカ地域の組合、ITF港湾部会からも支援を受けてきた。最終的には、リベリア政府も彼らを支援するに至った。
ちょうど2週間前、リベリアの労働大臣は、APMターミナル(APMT)が「24名の労働者に過失があることを証明できなかった」と発表し、労働者を直ちに復職させるよう要求したが、APMTはこれに従わなかった。
組合員が港で実力行使に出た結果、港内の支援者や市民団体が事実上、港の運営をストップさせた。
24名の港湾労働者の復職を拒否したAPMTに憤慨し、リベリアのミューシャ・F・ディーン法務大臣は再度、書簡を送り、政府の決定に直ちに無条件に従うよう、APMT に警告した。
今日、ついに APMターミナル・モンロビアが譲歩し、労働者の復職が叶った。
グローバルな影響をもたらしたこの争議の中心にいるのが、リベリア港湾労組の力強い女性リーダー、ジャッキー・ドーの存在だ。
「とてもうれしい。ここに至るまで随分かかったが、私たちは勝利した。皆の勝利だ。今回のことで、ターミナルの多国籍企業から未組織労働者に至るまで、全ての者が団結の力を思い知った。我々は勝ったのだ。だからこそ、ターミナルで働く全ての港湾労働者がDOWUL労組に入る必要がある」とドーは語る。
ドーはまた、争議発生時から終始、支援してくれた ITFファミリーと港湾部会にも感謝している。
「ITF港湾部会のファミリーの支援があったからこそ、このような長い間、闘争を続けることができ、再び、ターミナルに戻って働くことができる」
ITFアフリカ地域部長を務めるモハメド・ダウダ・サフィアヌーも、リベリアの仲間の勝利を喜んでいると語った。
「労働者は余りにも不当な扱いを受けてきた。今回の勝利により、アフリカ地域の企業に対して『労働者を尊重し、労働組合と建設的関係をもたなければ、ITFは加盟組合の組合員の働く権利を守るために闘うことをいとわない』という明確なメッセージが伝わった」とサフィアヌーは語る。
世界が感じた勝利 –クラムリン会長
ITF港湾部会議長で ITF会長も務めるパディー・クラムリンも、今回の勝利は24人の港湾労働者とその家族、ひいてはリベリアの労働運動にとって極めて大きな意義があると語る。
「この勝利を世界が感じている」
「労働運動の力、団結の力、国際連帯の力、ジャッキー・ドーの勇気と行動力、24人の港湾労働者の正義を勝ち取ろうとする決意があればこその勝利だ」とクラムリン会長。
会長はまた、今後も労使が意義ある対話ができるよう、ITF港湾部会は全面的に支援するとし、労使関係が間もなく正常に戻ることを期待したいと述べた。
「しかし、今後もモンロビア港の状況を注視していく。ITF港湾部会の仲間は必要な時にいつでも、国内外から支援を提供することをいとわない」
「港湾運営者が港湾労働者の結社の自由、団結権、団体交渉権、自らの安全衛生のために立ち上がる権利を脅かすことなどあってはならない」
「モンロビアであれ、どこであれ、ITFは状況を注視し続けていく」とクラムリン会長は述べた。
- ジャッキー・ドーの写真の提供は以下のアドレスから要請できる(media@itf.org.uk、+44 20 7940 9282)
- 4月末のリベリア労働省の決定に対するITFの対応は ここから閲覧できる。