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断じて許容できないモロッコの組合員迫害

ニュース 記者発表資料

組合活動家の迫害キャンペーンが総力的に展開されていることを受け、国際運輸労連(ITF)はモロッコのタンジールにあるアルサバス(ALSA BUS)の子会社に、即時、行動を改めるよう求めている。ITFに加盟する英国のユナイト・ザ・ユニオン労組はこの呼びかけを支持すると即座に発表した。

ITFが発表した声明の中で、ノエル・コード内陸運輸部長は次のように述べた。「アルサバス・タンジール社の労働者がUMT労組を結成すべく組織化を開始してからまだ2週間も経っていない。労働者たちは自分たちの声を聞いてもらうため、国際法やモロッコの法律を行使して独立した労働組合を結成しようとした。

それ以来、組織化に関わった労働者がアルサの経営陣からいじめや迫害を受けていると聞き、憂慮している。会社は労働者に組合を止めるなら奨励金を支払うと言い出し、木曜(214日)にはUMT労組のジャマル・アル・シャリフィ書記長を解雇したと聞いている。シャリフィ書記長は、突然、深刻な嫌疑をかけられた。

書記長に嫌疑が突然かけられたのは、自らとアルサバスの同僚が声を発せるよう、書記長が権利を行使して組合を結成しようとしたからに他ならないことは明白だ。アルサのタンジール子会社の経営陣は、労働者が組織化するという事実に耐えられなかったのだろう。だからと言って、会社の行動は断じて許容できるものではなく、成功もしないことを会社側は理解する必要がある。

ITFに結集する1,800万人の交運労働者を代表し、独立した労働組合を結成しようとしているタンジールの労働者の権利を尊重するよう、アルサ経営陣に求める。労働者に対する脅しを止め、シャリフィ書記長が復職するまで、ITFとその加盟組合が抗議の手を緩めることはないとアルサ社は覚悟すべきだ」

また、UMT労組に宛てた支援文の中で、英ユナイト労組のスティーブ・ターナー書記次長は次のように述べた。「ユナイト労組は今日、ITFからUMT労組とその組合員がアルサ社から攻撃されており、書記長が解雇されたと連絡を受けた。 

独立した組合を結成しようとするUMTの闘いと、タンジール・アルサ社の労働者の代表として会社から承認され、会社と交渉したいという要求は支援すべきものであり、我々は支援する。

アルサの行動は断じて許容できるものではない。英国のナショナル・エクスプレス社の米子会、ダラム社が米国で同様の組合潰しを行った際、ユナイト労組は即座にこの問題を本社のナショナル・エクスプレスに提起した経験がある。

英国では組合と協調する企業が、海外の進出先では組合に敵対的な態度を取ることを我々は許容しない。この問題について月曜(18日)にロンドンでITF役員と話し合い、産業面、政治面、法律面でどのような国際支援行動が取れるかを検討するつもりだ。

我々は、解雇された組合活動家の即時復職と、脅しその他の組合敵対行動を止めること、アルサとUMT労組が直ちに対話を開始し、タンジール支部における労働者の正式な代表として、UMTの組合承認を行うことを求める」

現場の声

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英国の鉄道の再国営化:労働組合の声

労働党政権による鉄道再国営化の決定は、民営化という世界的な潮流からの重要かつ歓迎すべき転換である。再国営化は「第 4 次鉄道パッケージ」等の EU 指令に組み込まれた EU の政策アジェンダとの決裂をも意味する。  この政策転換は、 ITF 加盟鉄道労組-全英鉄道海事交運労組( RMT )、機関車技師・機関助手協会( ASLEF )、交通運輸従業員組合( TSSA )-