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ベルギーで9日間拘留されたブルーメンサル船舶がついに出港

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 ITFインスペクターのスベン・ヘムは、「船内設備の適切なメンテナンスは船員の適切な扱いと同様に重要だ。どちらを怠っても重大な事故につながる。これまでも、ブルーメンサルの基準違反をたびたび目にしてきたが、今回、また別の船が重大な欠陥で拘留された」と語った。

 2019年7月1日、船員からの苦情を受けたポートステートコントロールがゲント港でリタ号の立ち入り検査を実施したところ、重大な欠陥を含む36の欠陥を発見し、本船を拘束した。

 検査官が発見した重大な欠陥は、非常灯、バッテリー、スイッチの不作動、救命道具の劣化、救命ボートのメンテナンス不備、消火器の不備、乗組員の防災訓練の不足、船内の安全方針・手続きの問題等である。電気設備のメンテナンス不備、ドアの錆・損傷等、構造上の問題もあった。

 これらの欠陥が是正されるまでベルギー当局に拘留され、2019年7月9日に出港した。

  リタ号は、ITF加盟港湾労組のACV-Transcom およびBTBの抗議行動の標的となっていた。両組合は、5月にブラジル沖を航行中の本船乗組員から連絡を受け、生き延びるために防水シートを使って雨水を集めている聞き、彼らに飲料水を差し入れていた。

 「我々はブルーメンソールの違反を何度も見てきた。外航船員の搾取と虐待を許すFOC船の典型だ」

  「国際海運界の改善を促す運動に加わり、全てのFOC船にITF協約を締結させ、船員の権利、自由、労働条件を守るコンプライアンスのプロセスに合意するよう、ブルーメンサルに繰り返し要求してきた」

  「ブルーメンサルはITFを無視し続けている。我々は再び世界各国政府に警戒を呼び掛け、ブルーメンサルの船舶に対する監視や検査を強化し、同社の船舶に乗船する700人の船員が危険かつ搾取的な状況で働かされることのないようにすることを訴えている」とヘムは語った。

 

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