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グローバル・ユニオンが共同行動を呼びかける - ガザ地区のジェノサイド(集団虐殺)をめぐる国際司法裁判所の命令を受けて

ニュース

2024年1月31日配信

 グローバル・ユニオンは、南アフリカがガザ地区におけるジェノサイド条約の適用を求めてイスラエルを提訴した件に対する国際司法裁判所(ICJ)の命令に留意する。この命令は国際的な法の支配と効果的な執行が極めて重要であることを示している。

 ICJの拘束力のあるこの暫定措置命令は、ガザ地区の住民を保護し、さらなる被害を防ぐための緊急性に対応するものである。ICJおよびジェノサイド条約は、弱い立場の人々の人権と安全を守るために存在し、国際社会の支援に支えられている。今こそ、国際法秩序への信頼を高める時である。

  グローバル・ユニオンは事態が深刻であることを強調する。ガザにいる私たちの組合員(教員、医療従事者、交通運輸労働者、ジャーナリスト、国連職員、国際援助団体職員など)は、仕事に従事している間に殺されている。

 イスラエルがICJの命令に従い、ジェノサイドを防止し、ジェノサイドの扇動を罰し、ガザのパレスチナ人への基本的サービスと人道支援の提供を促進する措置を直ちに講じることを求める。

 (この声明に)署名したグローバルユニオンは国際社会に以下の行動を求める。

  • ジェノサイド条約の全ての締約国はジェノサイド防止の義務を果たすこと。国連 安全保障理事会および加盟国はこの暫定措置が完全に実施されるよう共同行動を起こさなければならない。
  • 国際刑事裁判所検察官は、イスラエルおよびパレスチナの武装集団が戦争犯罪および人道に対する罪を行っているという疑惑に対する調査を急がなければならない。加害者を裁き、将来の違反を防ぐためには、徹底的な独立した調査が不可欠である。
  • 世界の指導者は暴力よりも外交と対話を優先させなければならない。人質をすべて解放させ、すべてのパレスチナ人およびイスラエル人の安全・保安を保証する即時かつ永続的な停戦に向けて努力すること。

 ガザの人々や我々の組合員は、国連の内部調査に対する支持を表明する一方、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNWRA)の救命支援に頼っている。グローバル・ユニオンは、UNRWAへの資金拠出を一時停止している国々に対して再考を促す。

 以下のグローバル・ユニオンは、世界中のあらゆる産業の労働者数百万人を代表している。我々は人権および労働組合の権利の保護・促進にコミットし、労働者を守るために引き続き声を上げる。

 

署名したグローバルユニオン

国際建設林業労働組合連盟(BWI

教育インターナショナル(EI

インダストリオール

国際ジャーナリスト連盟

国際運輸労連(ITF

国際公務労連(PSI

UNIグローバルユニオン

 

 

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