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LGBTI+の権利は組合の問題

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今日はIDAHOBIT(国際反ホモフォビア・反トランスフォビア・反バイフォビアの日)だ。世界で2億人以上の労働者を組織する独立系労働組合組織のグループであるグローバルユニオン協議会(CGU)は、全ての労働者のための尊厳を確立する決意を新たにしている。CGUは性的指向、ジェンダーのアイデンティティー、性的特徴に関わらず、全ての労働者が平等であると確信している。 

今から30年前、世界保健機関(WHO)はホモセクシュアリティを疾病および関連保健問題の国際統計分類の精神病リストから外した。この歴史的な日以来、LGBTI(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス)の人々は性的指向や性的表現に対する差別や嫌がらせを法律や政策、多様性を讃える活動などを通じて撲滅すべく努力してきた。  労働組合として、またグローバル社会の一員として、CGUは職場で多様性と全員参加を促進すべく、重要な役割を果たしてきたが、今後もCGUが組織するLGBTI労働者を守るために活動を続けていく。

これまで多くの成果を上げてきたものの、同性愛者を嫌悪する人々は依然として存在する。そのため、LGBTIの労働者はその性的指向やアイデンティティーゆえに依然として差別や不平等を経験している。例えば、収入面での差別や職場での嫌がらせや不当な処遇、就職の際の差別などがある。

現在、人類が直面している危機下で、状況はさらに悪化している。医療サービスを受けにくい、偏見、オンラインいじめ、ヘイトスピーチから家庭内暴力にまで問題は多岐に及んでいる。LGBTIの労働者は今、心身両面の健康が損なわれる最大のリスクを抱えるという、前代未聞の状況に直面している。 

新型コロナウィルスのパンデミック(世界的流行)はLGBTIの労働者の生活にも影響を及ぼしている。コロナ禍で最も大きな影響を受けている小売りやホスピタリティ、観光などの産業に従事するLGBTIの労働者が極めて多いからだ。このことにより、LGBTIの労働者はより経済的に困窮し、失業することになり、それにより彼らの健康や生活にも影響が出るだろう。

今日、CGULGBTIの労働者のために立ち上がり、人権でもある彼らの権利を擁護する。CGUは差別や嫌がらせのない職場を築くために引き続き闘い、 LGBTIの労働者を守るために動員し、彼らの懸案やニーズを訴えていく。

そのため、グローバルユニオン協議会(CGU)LGBTI労働者の権利に関する作業グループを設置した。CGULGBTI連帯憲章を採択し、所属組織に加盟する労働組合とともに、LGBTI関係の機構や政策を向上させ、より強力かつ全員参加型の国際労働運動を形成していくことになろう。

今存在する不寛容や差別と闘うために立ち上がろう。労働組合がもっとLGBTI労働者を包括するよう担保すべく、活動を続けていこう。今日一日の行動日に参加するだけでなく、ジェンダーや収入、人種に基づく制度的差別と毎日闘っていこう。

グローバルユニオンは全ての労働者の権利のために闘い続ける決意であり、職場における暴力や差別を撲滅する運動を支援してくれるよう、世界中の所属組織に要請する。

現在、CGUの議長を務める国際運輸労連(ITF)のスティーブ・コットン書記長は次のように述べた。「今日、517日はIDAHOBIT(国際反ホモフォビア・反トランスフォビア・反バイフォビアの日)だ。2020年はCGUが初めてLGBT+の仲間に連帯を示す共同声明を発表し、IDAHOBITを祝った重要な年だ」

「全員が参加する職場や地域社会は、より良い世界を追求するCGUの共有のビジョンの要ともいえる。私たちは、性的指向やジェンダー・アイデンティティを理由にした差別を含む、あらゆる差別や暴力のない世界を望んでいる。だからこそ、CGUILO190号条約があらゆる場所で労働者にとって意味のある形で実践されるよう、力強い運動を推進している」

「今日は世界中の交通運輸で働くLGBT+の人々に心からの連帯を表明したい。皆さんの闘いは私たちの闘いだ。全ての労働者が平等を勝ち取る日まで、我々が活動を止めることはない」

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