レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィア等(LGBTI+)と自身を認識する交通運輸労働者は、新たに発行された冊子 「Fighting for equality(平等のために闘う)Trade Unions and LGBTI rights(労働組合とLGBTI の権利)」を組合が活用することで、利益を得ることができるだろう。あらゆる産業の何億人もの労働者を代表する、国際産別組織の連合体、グローバルユニオンは、最近、LGBTI+に関する案内書を作成した。
この冊子は、LGBTI+の労働者や組合の関係者が実施している取り組みをまとめたものである。画期的な運動やインクルーシブな組合を築き上げるヒントを紹介しているほか、様々な組合の経験に基づいて、LGBTI+の組合員が組合の意思決定や環境に全面的に関与するのを促進する政策や制度の追求について提案している。
交通運輸に重点を置いたグローバルな協力体制
教育インターナショナルや国際公務労連(PSI)等の国際産別組織も、ITFと同様に、加盟組合のLGBTI+活動を支援する取り組みを行ってきた。(グローバルユニオンの作業グループを通じたITFとの協力を含む。)
交通運輸部門に関しては、ITFがシンガポール大会で、LGBTI+の交通運輸労働者の平等促進にグローバルユニオンをコミットさせる決議を採択した。ITFは、この決議を実施するため、様々な部会、地域、書記局部署の意見や活動を調整し、取り組みの影響力を最大化するための作業グループを設置した。
LGBTI+の権利促進は組合の問題
ITFの LGBT+作業グループのインゴ・マロウスキー共同議長は新冊子の発行にあたり、次の通りコメントした。「新冊子は、この重要な活動分野の推進を目指す加盟組合にとっても、LGBTI の権利やインクルージョン(包容)に初めて取り組む組合にとっても、役立つものだ」
「この重要なテーマの推進を目指すITFの加盟組合にとっても大きな意義がある」シンガポール大会決議でITFに課せられた任務は極めて明確であり、LGBTI+の労働者の権利に関するITFの姿勢が表されている。
もう一人の共同議長、シャナ・マコーマックは、組合がインクルージョンを確保しなければ、潜在的な組合員、活動家、リーダーを失うことになると指摘し、次の通りコメントした。
「LGBTI+の労働者の権利擁護へのコミットメントは、真の平等と尊重を世界レベルで確保するために不可欠だ」この冊子で紹介されている組合の慣行を歓迎する。ITFの加盟組合が相互に学び合い、LGBTI+の人々にとって安全で快適な職場を実現するための対策を講じてほしい」
グローバルユニオンの冊子「Fighting for equality(平等のために闘う):Trade Unions and LGBTI rights(労働組合とLGBTIの権利)」は、英語、フランス語、スペイン語で作成されています。無料ダウンロードはこちら.
LGBT+作業グループの詳細については、 mail@itf.org.ukまでお問い合わせください。