Skip to main content

CGU、コロナ禍を理由に労働者の権利をはく奪したインドを非難

ニュース 記者発表資料 27 May 2020

インドの少なくとも6州が一日の労働時間を現在の8時間から12時間へ延長する法案を採択した。これにより、企業は工場労働者の一日のシフトを最高12時間、週6日(週72時間労働)へと延長することが可能になる。

結社の自由、強制労働の禁止なども盛り込まれ、職場の基本原則と権利を守る労働法が停止されたことにより、労働者が不当な処遇を受けることになるだろう。これはまた、国際労働基準を遵守するという義務をインド政府が放棄したことも意味する。

コロナ危機の中でも、インド労働者とインド国民の安全と権利、幸福を保護する労働法の停止に抗議するための抗議行動を5月22日に行おうというインドの労働ナショナルセンターの呼びかけを国際労働運動界は全面的に支持する。

インドの労働者にとって、このような法律侵害は初めてのことではない。これまでも、人権や労働組合権に対する警戒すべき一連の攻撃が起きてきた。また、賃金不払いなどの労働権の著しい侵害も起きている。新型コロナ対策という口実を隠れ蓑にし、インド政府が後ろ向きの労働法の採択を強行するのではないかと憂慮している。1979年に制定された移民労働者法(雇用とサービスの条件規則)が廃止されたのはその一例だ。

2019年12月11日、インド政府がムスリムの権利を縮小する国民修正法案を採択し、全国的な抗議行動が起きたが、政府は民主主義国家とは思えない、行き過ぎた残虐なやり方で鎮圧にかかった。全世界の人々が結社の自由権と表現の自由権を有している。国際労働運動はこのような基本的権利の侵害を許容できない。

CGUは、労働者の命と生活、地域社会を守るために、全ての人がもつ、労働を行わない権利を支持する。CGUは組織労働者へのいかなる弾圧にも、市民へのいかなる抑圧にも、力なき少数民族に対するいかなる差別にも、また労働者や労働組合のいかなる弾圧にも断固抗議する。

CGUは正義と公正、基本的権利を守るために闘っているインドの老若男女、全ての労働者の味方だ。

CGUとITUCは、インド政府が国際労働基準に定められる義務を果たし、これまでに労働法を停止した州に、直ちにこれを撤回するよう指示することを要求する。

Post new comment

Restricted HTML

  • Allowed HTML tags: <a href hreflang> <em> <strong> <cite> <blockquote cite> <code> <ul type> <ol start type> <li> <dl> <dt> <dd> <h2 id> <h3 id> <h4 id> <h5 id> <h6 id>
  • Lines and paragraphs break automatically.
  • Web page addresses and email addresses turn into links automatically.

現場の声

ニュース 01 Jul 2024

LGBT+の労働者は組合に誇りを持っている

 「一人に対する攻撃は全員に対する攻撃だ」 この原則は交通運輸産業の労働者を含む世界中の労働者の運動を何世代にもわたって鼓舞してきた。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、その他クィアの労働者は、労働組合運動において常に重要な役割を果たしてきたが、近年になってようやく、彼らの貢献と彼らが職場で直面している問題が認識されるようになった。  ITF はまず
ニュース 28 Jun 2024

チリの労働運動に大きな打撃

 国際運輸労連 (ITF) はチリの全国鉄道旅客貨物輸送労連 (FNTF) のホセ・ ボニン委員長の死去にショックを受け、悲しみに暮れている。  ボニンは 6 月 20 日未明、列車二台の正面衝突事故の犠牲となった。銅 1,346 トンを積載した貨物列車を運転していた。  初期の報道によると、チリ国鉄 (EFE) の試運転列車と私鉄フェパサの貨物列車が衝突した。  ITF のスティーブ
ニュース 記者発表資料 10 Jun 2024

不透明な船籍ビジネスの代償を払わされる船員

紅海で発生した事件は、「便宜置籍船」の増殖を許すことの危険性を示している。 ITF マリタイム・コーディネーターの ジャクリーン・スミス – アルジャジーラ による報道。 4 月 13 日、イラン・イスラム革命防衛隊の海軍部隊が、ホルムズ海峡でポルトガル船籍のコンテナ船、 MSC アリエス号を拿捕し、乗組員を拘束した。本船はスイスに本社を置くメディタレニアン海運会社が、イスラエルの大富豪エアフ