FAO水産委員会(COFI)による 持続可能な水産業および養殖業のための2021年宣言の採択に関するIUF・ITF共同声明
国際産別組織のIUF[i]とITF[ii] は、 持続可能な水産業および養殖業のための宣言 が2021年2月5日に開催された国連食糧農業機関(FAO)の第34回水産委員会(COFI)で採択されたことを歓迎している。
とりわけ、両組織は、加盟国が「ILOやIMOなどの関係国連機関と協力しながら、産業に関わる全ての者の安全衛生と公平な労働条件の達成、強制労働の防止と撲滅のための支援、漁船員と養殖者およびその共同体への社会保障の提供の促進、船内の安全強化のための対策支援、業界の全ての者の生活水準の引上げの努力」を約束したことを歓迎している。
また、食糧安全保障の達成における女性の役割が認識されたことを歓迎し、またCOFI加盟国が、「ジェンダー平等政策を通じ、水産業および養殖業での雇用機会を女性がフルに得られるよう促進することで、女性のエンパワメントを確保し、職場での差別や虐待に対して効果的な行動を取り、教育や訓練を女性が受けやすくし、リーダーシップや意思決定を含む全てのレベルで女性に平等な機会を提供し、女性に不利益をもたらす制度的不平等と闘うべき」としたことを歓迎している。
この宣言はまた、1995年の責任ある漁業に関する行動規範の採択以来、海洋環境の保護と生物資源の保護について、各国による対策の調整が進んだことも認識している。
詳細は iuf@iuf.org または media@itf.orgまで連絡を
[i] 国際食品労連(IUF)は水産業、養殖業、水産加工業、サービス業、配送業を含む様々な産業で働く労働者を組織する労働組合の産別組織。
[ii] 国際運輸労連(ITF)は水産業を含む全ての交通運輸産業で働く1,970万人を組織する民主的国際産別組織。