ITFは新型コロナウイルス関連で交通運輸業界全般に対する要請を行った後、APモラーマースクの株主総会で声明を出した。
この機器的状況において、交通運輸労働者の健康・安全を守るために、ITFは陸・海のマースクのサプライチェーンに従事する労働者に対する責任を果たすように要請した。
マースクの船員、港湾労働者、タグボート労働者、内陸水運労働者を組織するITFとITF加盟組合は、マースクに対して、感染防止のための個人用保護具の確保を求めた。また、労働者が感染後に拡散防止のために隔離された場合の賃金全額保障を要請した。
重要な製品や医薬品の輸出入を確保するためには、船舶の運航を継続する必要がある。そのためには、拡散防止対策が講じられている間も船員の交代が行われなければならない。ITFは現在、船員が乗下船の移動を自由にできないという問題に日々取り組んでいる。各国政府が渡航制限や入国制限を次々に導入しているためだ。このような危機的状況における船員の重要な役割を認識し、船員を国籍に関係なく「キーワーカー(不可欠なサービスを提供する公共部門の従業員)」として扱うことが求められる。
ITFおよびITF加盟船員・港湾労組は、船内に感染者が出た場合に全ての船員・乗客の健康・安全を確保する旗国(便宜置籍国を含む)の責任も訴えている。
マースクの株主総会に宛てた声明では、メルボルン港におけるマースクラインの運営手法に対するITFの懸念も表明されている。ITFはこれらの問題の解決のために、建設的かつ誠実な対話を期待している旨、マースクラインに通知した。
ITFについて
国際運輸労連(ITF)は、世界150カ国、700組合の交通運輸労働者2,000万人以上を組織する民主的な国際労働組合組織です。世界の交通運輸労働者の生活向上や加盟組合のネットワークを通じた国際連帯の促進を目指して活動しています。また、交通運輸産業の雇用、労働条件、安全に関する決定を行う機関において、交通運輸労働者の利益を代表しています。
新型コロナウイルス関連の最新情報はITFウェブサイトへ。
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