ニュース
2021年5月4日配信
エル・ウニベルサル紙によると、メキシコシティで発生した地下鉄高架橋崩壊事故現場の近隣住民が一年以上前から高架下の壁の隆起や激しい振動について当局に警告していた。
「遅かれ早かれこのような事故が起こることは分かっていた」と近隣住民はメエル・ウニベルサル紙に語った。
3日現地時間午後10時30分頃、メキシコ市地下鉄12号線の高架橋が走行中の列車ごと崩落し、少なくとも23人が死亡、約70人が負傷した。
ITFとITF加盟SNTSTCは4日、メキシコメトロの構造物の安全性に影響を及ぼす制度的欠陥について直ちに調査するよう要求した。
走行車両が乗客を乗せたまま高架橋からぶらさがっていたため、救助活動は遅れた。一方、高架下を走行していた車の中に閉じ込められていた人が救助され、病院に搬送された。
「犠牲者の遺族のために祈ります」とITFのスティーブ・コットン書記長は語った。
SNTSTCは、死傷したのは乗客のみで、運転手や他の乗務員は負傷しただけだったことを確認した。
メキシコシティのクラウディア・シェインバウム市長は、事故原因は調査中だが、列車の走行中に橋桁が崩壊したようだと記者団に語った。
USAトゥデイ紙によると、地下鉄12号線の建設に関しては、不正をめぐる苦情や批難が絶えなかったという。
12号線はしばらく閉鎖される可能性が高いため、バスやトロリーバスの労働者は臨時便の運行準備にあたった。