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ITFに加盟するマレーシア客室乗務員全国労組(NUFAM)はマレーシア航空の客室乗務員を組織している。同社は長らく、キャビン・スーパーバイザーは従業員ではなく経営者であり、組合には加入できないという主張を堅持してきた。
今回の連邦裁判所の判決により、『キャビン・スーパーバイザーの労働権』に異議を唱えようと、あらゆるレベルの裁判で会社が延々と展開してきた主張に終止符を打つことができる。現在、マレーシア労働組合会議(MTUC)などの複数のグループが、キャビン・スーパーバイザーを代表する団体交渉相手として、NUFAMを直ちに承認するようマレーシア航空に求めている。
ITFの空港組織化プログラムのコーディネーターを務めるエリン・バン・デ・マーは次のように述べた。「コロナ禍のさなか、労働者が組合に加入し、団体交渉を 行うことはこれまで以上に重要性を増している。この数か月、旅客数の減少により、世界中の航空産業が事実上、崩壊するのを目の当たりにしてきた。直近のこのNUFAMの勝利は、東南アジアの航空労働者が将来の生活を守るために反撃し、成功を収めた新たな事例ということができる」