世界で最も利用者の多い空港を所有するヒースロー空港社が何千人もの労働者を一旦解雇して、低賃金でまた雇い直すという姑息な手段で労働者を搾取しようとしている。ヒースロー空港は労働者の賃金を最高25%カットしようと計画している。コロナ禍を通じ、勇敢にも仕事を続けてきた労働者には大打撃だ。
市民の安全を守ってくれている空港の消防隊員、エンジニア、貨物ハンドラー、保安員は今月少なくとも4日間のストを実施することで、一丸となってヒースロー空港のこの「解雇して再雇用」計画に抗議している。
空港はコロナ禍を隠れ蓑に、このように欲深い賃金強奪をしても放免されると思っている。今年のクリスマスは我々が忙し過ぎて、こんな最悪の搾取に気づくこともないと思っているようだ。
そこで、ヒースロー空港の欲深い経営陣に全世界が彼らを見張っていることを示そう!ITFはヒースローの労働者とともに立ち上がる!
行動を起こそう
ヒースロー空港で働く勇気あるユナイト・ザ・ユニオン労組の仲間に支援を示そう。ヒースロー空港が恥ずべき計画を撤回するまで、ヒースロー空港を使わないというメッセージを今すぐソーシャルメディアで伝えよう。
- Twitter: 次のハッシュタグをつけて、 ヒースロー空港に対するあなたの見解をシェアし、労働者への支援を表明しよう:#StoptheWageCuts または #HeathrowStrike
- 写真: 皆さんが連帯のメッセージを掲げたり、ヒースロー空港の労働者を支援するために拳を振り上げたりしている様子を写した写真を次のアドレス宛てに送ろう! Ryan.Fletcher@unitetheunion.org (ITF航空部会もCCに入れる)
- ビデオ: 簡単な支援メッセージを録画し、WhatsAppアプリ(+447904 057 360)で送信しよう。
何が問題なのか?
ヒースロー空港は最高25%もの賃金カットが必要だと述べているが、ユナイト・ザ・ユニオン労組は真実を知っている。コロナ禍が続いているにも関わらず、欧州域内の航空便利用は戻りつつあり、域内の空港の利用も回復し始めている。
ヒースロー空港は過去12か月間にわたり蓄積してきた多額の現金を保有している。何十年も真面目に働き、空港の運営を支えたきた多くの労働者を苦しめる前に、この内部留保を今こそ利用するべきだ。
ユナイト労組の地域調整部長を務めるウェイン・キングは次のように述べている。「賃金の最高4分の一までがカットされるとなれば、貧困に陥らざるを得なくなる。だから、ヒースロー空港の労働者はやむなくストを打っている。空港は追い打ちをかけるように、『解雇して再雇用』計画を最も容赦ないやり方で強行しようとしている」
世界中のITFファミリーに属する加盟組合は、ヒースロー空港労働者に全面的な連帯を表明している。ヒースロー空港のこのような暴挙を許せば、他の企業もこのような賃金搾取をしても逃げられると思うだろう。
世界のどこであろうとも、コロナ禍を口実に賃金を大幅に下げることを、ITFは許容しない。そんなことを許せば、英国のような国では不平等がさらに広がるからだ。
ガブリエル・モチョ・ロドリゲス民間航空部長は次のように述べた。「ITF加盟組合のユナイト・ザ・ユニオン労組は使用者であるヒースロー空港が何十億ポンドという内部留保を抱えている点を強調している。それなのに、このコロナ禍でキーワーカーに対してこのような大幅な賃金カットを実施しようとしているのだ。こんなことは許容できない。スト中のヒースロー空港労働者と連帯し、彼らへの支援を表明してくれるよう、ITFは全ての加盟組合に要請する」