2021年5月17日配信
イスラエルはパレスチナ領土への攻撃を即時停止しなければならない。既に子供を含む何百人もの罪のない人々の命が奪われた。イスラエルとパレスチナにおける暴力は直ちに終わらせなければならない。
5月10日にイスラエルとパレスチナの軍事対立が激化して以来、少なくとも61人の子供を含む、少なくとも212人のパレスチナ人が死亡したと伝えられている。また、ガザからイスラエルへのロケット弾発射よって、イスラエルの民間人10人が死亡した。 ITFはこれら全ての犠牲者を追悼する。
ITFは本日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザの住居ビルや事務所ビル(AP通信とアルジャジーラ支局の入ったビルを含む)を標的に攻撃を行ったことを非難した。
ITFのパディ・クラムリン会長は、非武装のパレスチナ人数百人を死傷させ、4万人の居場所を奪ったイスラエルの侵略を非難し、次のように語った。
「イスラエル軍の攻撃は明らかに国際法違反だ。住居や報道機関への空爆は戦闘行為とはいえない。何の罪もないパレスチナ人を威嚇するためだけになされた別の種類の攻撃だ」
「この不当な暴力のエスカレーションで、子供や民間人が殺傷されている。これは、国際人道法の重大な違反に他ならず、戦争犯罪と見なされるべきだ」
「国際メディアへの攻撃の拡大は、ジャーナリストの検閲を目的とする暴力による脅迫の拡大だ」 「これらの残虐行為が世界に報道されるのを阻止するためになされた異常な試みである」
各国は暴力を非難し、民間人の命を守るという道徳的、倫理的、法的な義務をイスラエルに思い起させなければならない。
「国際社会は、この暴力の根元にある様々な問題-シェイク・ジャラ等のパレスチナ領土からのパレスチナ人の計画的かつ違法・不当な追放、イスラエルによる不法占領、ガザ地区の封鎖、歴史的な戦争犯罪や国際法違反に対する免責-に取り組むよう、イスラエルに圧力をかけなければならない」
「暴力の悪循環を断ち切らなければならない。政府、政党、および武装グループは、停戦および意義ある対話のプロセスを直ちに受け入れる必要がある」
ITFは、不当かつ違法なパレスチナ占領に起因する人命の壊滅的損失を終わらせるために国連安全保障理事会の行動を求める国際労働組合総連合(ITUC)のシャランバロウ書記長の要請を支持する。
「唯一受け入れられる、持続可能な解決策は、占領終結を求める国連安保理決議を全面的に実施し、パレスチナとイスラエルの2つの主権国家の共存を実現するための交渉を行うことである」とバロウ書記長は語った。