Skip to main content

トルコ・シリア大地震の被災者のための新たな連帯基金に組合が献金

ニュース 記者発表資料 20 Feb 2023

国際運輸労連(ITF)と欧州運輸労連(ETF)は、壊滅的な地震の影響を受けたトルコとシリアの交運労働者とその組合を支援するための緊急支援基金を立ち上げた。

「今回の壊滅的な地震を受けて、被災地域の交運労組の調整のもとに行われている優れた緊急支援策を我々は一丸となって支援しなければならない」とITFのパディ・クラムリン会長は述べた。「ITF船員トラストは加盟組合と連携し、最も被害の大きかった地域に既に緊急支援を提供しているが、被災地の市民は生活の再建という途方もなく大きな課題に直面し、愛する家族を失った者も多く、やるべき仕事はまだまだ多く残っている」とクラムリン会長。

202326日(月)未明に2度にわたり発生した巨大地震は、何千もの建物を倒壊させ、交通インフラを麻痺させ、数万人が死亡し、数十万人が負傷し、家を失った。震源地はトルコ南西部のガジアンテップ付近で、地震はトルコとシリア両国をまたぐ広い範囲に影響を及ぼした。これ受け、ITFETFは直ちに支援を約束した。

ITF/ETF組合地震連帯基金立ち上げの資金として、ITF5万英ポンド(約800万円)を献金した。

ETFフランク・モリールス会長は、「協力できる世界中の加盟組合とその組合員、友人に寄付をお願いしている」と述べた。「集まった資金は、食糧、毛布、配送手配など、トルコとシリアでの緊急人道支援と、両国の中期的なニーズに対応し、組合の再建と復興に向けた能力を強化するための支援に使われる」

 

支援のための最善の方法

状況が絶えず変化しているため、ITFETFは、トルコや被災地域の加盟組合と緊密に連携を取り合いながら、最善の支援策のあり方を探っている。

ITFスティーブ・コットン書記長は、「この痛ましい惨状から、我々はより強い繋がりを築き、組合員とその家族に対して現実的な連帯を示さなければ ならない」と述べた。「今回の地震の規模は想像を絶するものだが、ITFは加盟組合と協力し、緊急仮設住宅や必要な物資の提供など、具体的な支援を行っていく」

「この基金は、両国の中期的ニーズへの対応にも使われる予定だ」とETFリビア・スペラ事務局長は述べる。「現地組合が再建と復興のための能力を構築できるよう支援しなければならない。喫緊の問題もあるが、平時に戻るには長い時間がかかることも念頭に置かなければならない」

可能であれば、今すぐITF/ETF組合地震連帯基金に寄付をして欲しい。

ITF船員トラストも直ちに対応

 

ITF船員トラストは、トルコでヒーター、毛布、食糧を購入してもらう目的で、トルコのITF加盟組合、LEMAN-İŞ(リマンイス)に既に3万英ポンド(約480万円ん)の緊急支援金を送った。さらに、ITFアラブ地域事務所を通じ、レバノン船員組合に2万英ポンド(訳320万円)が送られ、毛布と食糧品セットを購入し、シリアのラタキア港にトラックで届け、信頼できる組合を通じて被災者に配る予定だ。

ITF船員トラストからの緊急支援金は、国際労働界からの最初のトルコとシリアの被災者支援となった」とビラール・マルカウィITFアラブ地域事務所は言う。「この支援を皮切りに、シリアとトルコの両国の人々を支援するための人道支援が国際労働界に広がっていくものと確信している」

 

 

 

地震発生からわずか数日後、ITFに加盟するレバノンの仲間たちが、シリアの組合に救援物資を届けた

現場の声

ニュース 28 Jun 2024

チリの労働運動に大きな打撃

 国際運輸労連 (ITF) はチリの全国鉄道旅客貨物輸送労連 (FNTF) のホセ・ ボニン委員長の死去にショックを受け、悲しみに暮れている。  ボニンは 6 月 20 日未明、列車二台の正面衝突事故の犠牲となった。銅 1,346 トンを積載した貨物列車を運転していた。  初期の報道によると、チリ国鉄 (EFE) の試運転列車と私鉄フェパサの貨物列車が衝突した。  ITF のスティーブ
ニュース 記者発表資料 10 Jun 2024

不透明な船籍ビジネスの代償を払わされる船員

紅海で発生した事件は、「便宜置籍船」の増殖を許すことの危険性を示している。 ITF マリタイム・コーディネーターの ジャクリーン・スミス – アルジャジーラ による報道。 4 月 13 日、イラン・イスラム革命防衛隊の海軍部隊が、ホルムズ海峡でポルトガル船籍のコンテナ船、 MSC アリエス号を拿捕し、乗組員を拘束した。本船はスイスに本社を置くメディタレニアン海運会社が、イスラエルの大富豪エアフ
ニュース 06 Jun 2024

「組合か仕事かどちらかを選べ」と言われた港湾労働者たち

 トルコの港湾労働者は、敵対的な使用者から、自ら組合を選んで加入する権利を攻撃されている。  ボルサン港の港湾労働者は 3 月、港湾労組の リマン・イシュ に加入した。使用者のボルサン・ロジスティック AS はこれを受け、 6 人を解雇した。この6人はその後、地元の政治家の介入により、復職した。  5 月 21 日、同社は労働者が自ら選んだ組合に加入する権利を尊重するという約束を反故にし、 37