Skip to main content

「政治的な動機に基づく」韓国労組幹部の逮捕を阻止するためにITFが介入

ニュース
  • 韓国公共サービス交通運輸労組貨物トラック連帯部門(KPTU-TruckSol)のボンジュ・リー委員長とジェオン・イェオン・キム仁川地方支部議長は、当局から逮捕すると脅されていた。
  • ITFと韓国のITF加盟組合はこれらの脅しを「政治的な動機に基づくものだ」と非難していた。

 

 ITFはこの「政治的な動機に基づく」組合指導者二人の逮捕を阻止するために介入した。

 逮捕は7カ月以上も前の抗議行動に関するもので、二人は既に逮捕状に関連する容疑で正式に起訴されていた。二人が捜査に全面的に協力することを約束していたにもかかわらず、当局は捜査中の容疑者を拘束する権限を活用するために逮捕状を請求していた。 

 当局のこの動きは、労働組合や労働権に対する攻撃を隠さない右派のユン・ソギョル新大統領が選出されてから始まった。ITFは当局が「セーフレート」の延長をめぐる全国的な議論を阻止するために、組合活動家の逮捕・勾留を試みたと非難していた。「セーフレート」は、自営トラック運転手が賃金・労働条件基準の交渉を行う基盤となる制度である。 

 ITFのスティーブ・コットンITF書記長は、二人の解放について次の通りコメントした。

 「裁判官が逮捕状の請求を却下し、道理に従い、リーとキムを勾留しない選択をしたことを嬉しく思う。人権に対する深刻な侵害が行われるところだった。

 この試みが韓国のトラック運転手や道路利用者の安全を守ろうとする取り組みの最中に行われたことは、ユン・ソギョル次期政権の抑圧的・非理性的な性格を反映している」

 ITFはセーフレートの恒久化や他部門への拡大を目指すKPTU-TruckSolの闘いを引き続き支援する」

 ITFは、KPTU-TruckSolの運動を支援するために「韓国のセーフレート運動に連帯するITF国際行動週間」を5月10日~17日に設定した。詳しくはinlandtransport@itf.org.uk

 

問合せ: ウォルサン・リエム(Wol-San Liem liem_wolsan@itf.org.uk

 

 

現場の声

ニュース

ディーセント(衛生的な)トイレへの安全なアクセス:交通運輸労働者の基本的権利

毎年 11 月 19 日の「世界トイレ・デー」は、世界中で衛生面の危機に取り組むための行動を喚起する機会だ。 適切なトイレ施設や衛生設備への安全なアクセスと、最も重要なこととして、必要な時にそれらの施設を利用できる必要性は、広く世界中の交通運輸労働者が強く感じている問題だ。 世界的な衛生危機は世界人口の約半数に影響を及ぼしているが、私たちの生活と経済を動かしている交通運輸労働者にとって
ニュース

2024年ITF世界大会、平和、労働者の権利、国際連帯への大胆なコミットメントで閉会

マラケシュで開催された2024年ITF世界大会の歴史的最終セッションでは、全世界の交通運輸労組の揺るぎない決意を再確認し、今後5年間のITF戦略を策定する重要な動議を採択し、役員の選出も行った。 労働者の力を高め、搾取と分断を進める勢力に対抗することに明確な焦点を当てた今大会は、激動の増す世界において、正義、平等、連帯のテーマを定め、譲ることのできない一線を明確にした。その中心にあるのは
ニュース

ミレイ政権(アルゼンチン)の反労組の法律に抗議し、交通運輸労組がスト

 ITF は本日ストを決行するアルゼンチンの交通運輸労働者に連帯を送る。  アルゼンチンの交通運輸労組は、ハビエル・ミレイ大統領の労働者に対する攻撃(緊縮財政、スト権に対する攻撃、反労組の政策等)に抗議している。  ミレイ政権は、投資家に減税を施し、大企業に迎合する一方、国営のアルゼンチン航空を民営化して、補助金を撤廃しようとしている。  これまで