ITFはITFに加盟する交通運輸労働者数千人がグローバル企業のマースクに直接的あるいは間接的に雇用されているという事実に鑑み、マースクネットワークを設置しました。
2006年のITF大会で承認されたこのネットワークは、ITF加盟船員・港湾労組のネットワークです。このネットワークの目的は、マースクに雇用される労働者のニーズに応え、優先活動分野を特定し、マースクに対するITFの交渉力を強化することです。
あなたの組合に、マースクライン、スビッツァー(タグボート)、APM ターミナルのほか、マースクのサプライチェーンに関係する道路、鉄道、倉庫で働く組合員がいる場合は、ぜひご連絡ください。
2016年4月、マースクネットワークは、マースクが用船する全ての船舶にITF協約(便宜置籍船の乗組員を保護するための協約)あるいは同等の協約を締結させるという労使合意を勝ち取りました。
このフォローアップとして、2019年、ITFのデータベース上の現行協約とマースクのチャーター船を照らし合わせる調査を行い、労使合意の完全履行を実現するために、追加措置を講じる必要があることをマースクと確認しました。
最近では、ESGキャンペーンとして、マースクが自社の基準を実施しているかどうかを確認するために加盟組合の事例を調査しました。資産運用会社やマースクの株主とも協力しながら、マースクがITFの優先課題に対応するために取るべき行動についても検討しています。
私たちは労働組合として、マースクの目標が陸上事業(トラック運送や倉庫など)の強化にあることを認識し、それに応じてネットワークを拡大することが極めて重要です。私たち労働組合は業界に精通しており、組合員の労働条件を最高水準に引き上げるために闘うことができます。
あなたの組合はマースクを組織していますか?
組織している場合、あるいはマースクネットワークについて詳しく知りたい場合は、ITF海事部門のクルスーム・ジャフリ(jafri_kulsoom@itf.org.uk)にご連絡下さい。