北米東岸港湾の労働組合である国際港湾労働者協会(ILA)が、ニューロンドン(米コネティカット州)のオーステッド社洋上風力発電事業をめぐる職域闘争で勝利したことを歓迎する。
ITFのパディ・クラムリン会長は次のように語った。 「これはILA、ILA第1411支部、そしてILA組合員全員にとっての記念すべき勝利だ」「揺るぎない連帯と戦略的行動に支えられた8カ月間の闘争は、公正な処遇と雇用を守るための集団の力を示してくれた」
クラムリン会長は、ピケを張った組合員の断固たる決意やILAの指導力を称賛するとともに、3F交通運輸部門、コ・シー/ダンスク・メ タル、ver.di、オーストラリア海事組合(MUA)などのITF加盟組合や国際港湾労働者協議会(IDC)の絶え間ない努力や、ゲートウェイやシーメンス・ガメサをはじめとする業界パートナーの支援を称えた。ILA、ITF、業界パートナー間の対話とコネチカット州のネッド・ラモント知事の介入が争議の解決を導き、今後のプロジェクトのモデルとなった。
「この勝利は世界中の使用者に “労働者の権利を尊重 し、真の対話に従事せよ” という明確なメッセージを発している」とクラムリン会長は続けた。
クラムリン会長は、この闘争を支えた世界中の何千人もの活動家に謝意を表し、オルステッド社に対して、ディーセント・ワークを推進 し、雇用と地球の両方を守るために必要な計画を実施するために組合と協力するよう改めて呼びかけた。
「オルステッドは組合との協力を通じて、気候危機が労働者に及ぼす影響を緩和し、労働者を中心に据えた、より環境に優しい産業への転換を実現することができる」「輸送労働者はオルステッドのサプライ・チェーンに不可欠だ。我々はオルステッドの世界中の洋上風力発電事業の円滑な実施に協力する用意がある」