ニュース
2023年12月19日発信
国際運輸労連(ITF)は、紅海での商船攻撃を受け、船員の安全を最優先させることを求める。
ITFは、マースク、ハパッグロイド、MSC等の大手海運会社が航路を変更し、船員の生命に対する危険を回避していることを認識している。
英石油大手BPや石油タンカー大手フロントラインが紅海海域の航行を一時的に見合わせたというニュースを歓迎する。
スエズ運河を含む紅海ルートはグローバル・サプライチェーンにとって重要であり、喜望峰を回る迂回ルートは航行距離が3,000海里増え、船員の乗船期間が数週間長引く可能性がある。
迂回ルートはグローバル・サプライチェーンの中で働く船員の航海期間に大きな影響を及ぼすだろうが、重要なのは、現在の紅海が船員に及ぼしているリスクを減らせるということだ。
ITFのスティーブ・コットン事務局長は次のようにコメントした。「ITFの最大の関心事は船員の安全を守ることだ。船社もこの関心を共有することを期待する。船員は世界を動かしている。我々は航路を変更する船社を称賛する。今は石油や輸送のコストよりも、船員の安全衛生を重視すべき時である」