Skip to main content

米国とアルゼンチンが物議を醸している航空協定を締結

ニュース 記者発表資料

 米国とアルゼンチンは、秘密裏の交渉を経て、オープンスカイ協定を締結した。1985年に両国が締結した航空運送協定を「近代化」するものとされているが、このオープンスカイ協定は労働者にとって有害なものであり、両国の労働組合にとって寝耳に水の出来事だった。

 ITF民間航空部会議長を務める国際機械工・航空宇宙産業労組(IAMAW)のジョセフ・タイベリ運輸部長は次のように語った。「ITFは、両国の労働者の保護規定が存在しないこの協定に反対する」

 「両国政府は協約の目的を“航空労働者に利益をもたらす”こととしているが、労働者の保護規定が存在しない、完全な規制緩和を目指すこのような協定は、労働条件の切り下げや訓練された経験豊富な労働者の喪失をもたらすのみである。これらの労働者が、より条件の悪い労働者に置き換えられるだけだ」 

 ITF民間航空部会副議長を務めるアルゼンチン航空労組(APA)のエドガルド・ラノ書記長は次のように語った。「秘密裏に交渉が行われていた1年間、両国の組合には一切、相談がなかった。労働者に利益をもたらそうとする意図がないことは明確だ」

 「この協定により、大手航空会社は事業を移転しやすくなるだろう。これに対し、両国政府は自国の労働者を守るすべがない。その上、アルゼンチンのグランドハンドリングに関する暫定規定(付属書III)は違法だ。アルゼンチン政府は、違法となる米国の業務の実施を約束している」

  IAMAWとAPAは、両国のITF加盟組合によるロビー活動やその他の行動を調整するとしている。

 ITFのスティーブ・コットン書記長は、「不公正な協定に反対する両国の組合を支援する。両国の国会議員に協定の撤回を要請する」と述べた。

現場の声

ニュース

PSA航空旅客機(アメリカン航空5342便)の衝突事故に関するITFの声明

 国際運輸労連 (ITF) は 29 日にワシントン D.C. 近郊で発生した、アメリカン航空 5342 便として運航されていた PSA 航空旅客機と米軍ヘリコプターの衝突事故にショックを受けるとともに、悲しみに暮れている。   旅客機には ITF に加盟する客室乗務員組合( AFA-CWA )と定期航空操縦士協会( ALPA )の組合員が乗務していた。 ITF は生存者の可能性に希望を抱きつつ
ニュース 記者発表資料

ITFは停戦合意を歓迎し、合意の厳格な履行と持続可能な和平への一歩を求める

国際運輸労連(ITF)は、数百万人の市民に計り知れない死と苦しみを与えてきた15カ月にわたる壊滅的な戦争を終結させることになるハマスとイスラエルの停戦合意の発表を歓迎する。 この合意により、殺りくに終止符が打たれ、人命を救う人道支援が妨げられることなく迅速にガザに届けられ、引き離された家族が再会でき、破壊されたものを再建する厳しい道のり開始する可能性が直ちに提供された。
ニュース

韓国の交通運輸労働者、民主主義と 安全な労働条件を求めてスト

韓国の運輸・公共部門の労働者 2 万人が、政府の行動に抗議し、労働条件の改善を求めてストライキ集会を開催している。 12 月 7 日(土)、交通運輸と公共部門で働く韓国公共運輸労連 (KPTU) の組合員が国会前に集結し、政府に抗議し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾を求める合同ストライキ集会を開催した。 12 月 3 日に大統領が突如、戒厳令を発布し、政治活動や市民の自由