Skip to main content

抑圧を止め、労働者の市民的権利・自由を尊重せよ

ニュース

2021年5月1日配信

 メーデーは、世界の労働者が立ち止まって、じっくり考える日だ。世界では、あまりにも多くの人権侵害が行われ、労働者は結社の自由や言論の自由を奪われている。基本的人権を守ることは我々全員の責任だ。

 スト権、抗議する権利、結社の自由-世界の組合活動家の血流に染み込んでいるこれらの市民的自由が攻撃を受けている。我々は結集し、肩を並べて、「抑圧は許さない!」と訴えなければならない。

 本日のメーデーに、ITFおよびITFに加盟する世界の交通運輸労働者2,000万人は、各国の政府および使用者に対して、我々の権利を尊重し、組合活動家の抑圧を止め、自由を守るように訴える。

 我々の人権を守り、世界中の仲間たちを迫害から守るための闘いの最強の武器が連帯だ。

 タイ国鉄労組(SRUT)の活動家13人はタイ国鉄から訴訟を起こされ、昨年10月に懲役3年の判決を下された。彼らの罪は、安全運動を行ったことだ。

 SRUT13人は2009年の鉄道事故のスケープゴートにされた。この事故の主原因は、タイ国家人権委員会と内部調査の両方がメンテナンス不足であると結論付けている。タイ当局は、自らの責任を逃れるために、偽の容疑をかけたのだ。

 レオナルド・エスカラにはもはや人権などない。2月、彼はマニラのトンドの自宅前で何発も銃弾を受け、殺害された。マニラのインターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ(ICTSI)を組織する港湾労組の委員長だったエスカラは、殺害予告を受けていたものの、結社の自由を追求し続けた。当局が人権保護の対策を十分に行っていなかったことは明らかだ。

 ミャンマーでは、軍事政権により、労働者が投獄され、デモ隊が射殺されている。ブラジルでは、政治的な暗殺を支持する大統領が誕生した。ベラルーシでは、労働者の権利が日常的に踏みにじられている。

 人権侵害や抑圧の事例は枚挙にいとまがない。国内レベルで対応可能な事例もあるが、世界的な対応が一層求められるようになっている。

 抑圧から逃れることのできる労働者は、逃れることができない人々と連帯すべきだ。行動することは、組合活動家一人一人の責任だ。連帯は、正義、平等、自由、尊厳を守る我々の闘いの最強の武器である。

 抑圧的な政権との商取引を止めるよう、株主にも要求しなければならない。グローバル企業のCEOは、自社のサプライチェーンにおける人権侵害に対して責任を持つべきだ。

 政治家たちは人権擁護の決意を固め、抑圧を許さないことをはっきりと示さなければならない。

 断固たる姿勢で人権擁護を貫けば、抑圧はなくなるだろう。他人の人権を守ることで、我々自身の生活を守ることができる。狂気は阻止することができる。我々全員が一致団結すれば。

{"preview_thumbnail":"/sites/default/files/styles/video_embed_wysiwyg_preview/public/video_thumbnails/wzGG7hwSTE0.jpg?itok=wz6LKTyR","video_url":"https://www.youtube.com/watch?v=wzGG7hwSTE0","settings":{"responsive":1,"width":"854","height":"480","autoplay":0},"settings_summary":["Embedded Video (Responsive)."]}

 

現場の声

ニュース

LGBT+の労働者は組合に誇りを持っている

 「一人に対する攻撃は全員に対する攻撃だ」 この原則は交通運輸産業の労働者を含む世界中の労働者の運動を何世代にもわたって鼓舞してきた。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、その他クィアの労働者は、労働組合運動において常に重要な役割を果たしてきたが、近年になってようやく、彼らの貢献と彼らが職場で直面している問題が認識されるようになった。  ITF はまず
ニュース

チリの労働運動に大きな打撃

 国際運輸労連 (ITF) はチリの全国鉄道旅客貨物輸送労連 (FNTF) のホセ・ ボニン委員長の死去にショックを受け、悲しみに暮れている。  ボニンは 6 月 20 日未明、列車二台の正面衝突事故の犠牲となった。銅 1,346 トンを積載した貨物列車を運転していた。  初期の報道によると、チリ国鉄 (EFE) の試運転列車と私鉄フェパサの貨物列車が衝突した。  ITF のスティーブ
ニュース 記者発表資料

不透明な船籍ビジネスの代償を払わされる船員

紅海で発生した事件は、「便宜置籍船」の増殖を許すことの危険性を示している。 ITF マリタイム・コーディネーターの ジャクリーン・スミス – アルジャジーラ による報道。 4 月 13 日、イラン・イスラム革命防衛隊の海軍部隊が、ホルムズ海峡でポルトガル船籍のコンテナ船、 MSC アリエス号を拿捕し、乗組員を拘束した。本船はスイスに本社を置くメディタレニアン海運会社が、イスラエルの大富豪エアフ