スティーブ・コットン書記長のメッセージ
交通運輸労働者の皆様
このような困難な時期に交通運輸労働者組織の書記長であることを誇りに思っています。新型コロナウィルスの流行拡大は、我々の生活やグローバルサプライチェーンが交通運輸労働者にいかに依存しているかを明らかにしました。
交通運輸労働者は目に見えないヒーローです。皆様が自らを犠牲にして社会に貢献していることは常に認識されているわけではありません。しかし、新型コロナウィルスとの闘いの中で、交通運輸労働者の皆様の多大なる貢献が明るみになっています。
交通運輸労働者は世界経済の生命線です。サプライチェーンを繋ぎ、世界を動かし続けています。新型コロナウィルスに打ち勝つためにも、交通運輸労働者は不可欠な存在です。
闘いの最前線で奮闘する交通運輸労働者が直面するリスクについても認識される必要があります。通常、交通運輸労働者個人やその家族の安全よりも、社会のニーズの方が優先されます。
しかし、皆様の貢献なくしては、医者や看護師を含む労働者の通勤は困難になり、サプライチェーンは断絶され、乗客は世界各地で足止めされるでことしょう。
客室乗務員やバス運転士、港湾労働者の皆様と話をすると、皆、驚くほど謙虚で、自身のニーズを口にすることはほとんどありません。市民の生活が最善の形で継続できるよう、仕事に集中しています。
交通運輸職場で働く愛する家族を心配する家庭やコミュニティーも多いことでしょう。世界各国で一斉休校が実施されたり、外出禁止令が出されている状況では、無理もありません。
ITFは交通運輸労働者とその家族を守ることに全力を尽くします。大勢の交通運輸労働者が日々果たしている貢献に光を当てることを約束します。
船員であれ、航空労働者であれ、バス運転手であれ、観光労働者であれ、仕事を終えて無事に帰宅する権利は優先されるべきです。我々の組合員が世界経済を維持するために日々奮闘している中で、この問題は非常に重要です。
地元のスーパーの食料品や薬局の薬がどうやってそこに届いているのかを考えてみるべきです。一方、皆様は、観光や航空など、近い将来、押し寄せてくるだろう大きな試練を前に不安を抱いている他部門の仲間たちに思いを馳せて下さい。多くの雇用や地域社会が交通運輸産業に依存しています。
このパンデミックを乗り切るために交通運輸労働者に依存する他の全ての人々に対するの支援とコミットメントを交通運輸労働者も受けるに値します。交通運輸労働者が我々のために何ができるかではなく、我々が彼らのために何ができるかを考えるべきです。
連帯を込めて
ITF書記長
スティーブコットン
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