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トルコの労働組合Tümtis(トゥムティス)は、組合員のためにDHLロジスティクスサービスと交渉し、画期的な成果を得ることに成功した。
トゥムティスが勝ち取った協約では、73~85% の賃上げと、労働者へのボーナス支給回数の増加が確保された。これにより、ほぼ未組織のトルコの物流セクターにおいて、組織労働者が初めて年4回のボーナスを支給される権利を得た。
今回の給与の引き上げは、2023年12月に65%近くに達したトルコの猛烈なインフレを受けてのことだ。
ITFのノエル・コード内陸運輸部長は、トゥムティスとDHLロジスティクスサービスで働く組合員を祝福し、以下のように述べた:「6回にわたる度重なる交渉の末の妥結は、組合員に対するトゥムティスの献身的サポートと、組合員の組合幹部に寄せる信頼なくしてあり得ない」
また、「この協約は、すべての労働者に対して組合が職場を組織することの利点を示すものであり、交通運輸セクター全体の基準を引き上げるために労働者がいかに協力し合えるかを示している」と補足した。
その他の重要な妥結内容は以下の通り:
- 燃料手当、出産手当、死亡手当、結婚手当、教育手当を含む社会手当の100%増額
- 休日ボーナスの増額(ラマダン・ボーナスは134%増)
- 食事手当129%増
- 平日の残業手当70%増
- 年次休暇の追加
トゥムティス組合員の88%が、2024年2月2日に組合がDHLロジスティクスと締結した協約を支持した。
トゥムティスは引き続き輸送・ロジスティクス労働者の権利と利益を保護・改善するために闘うと述べ、残業代が支払われない不安定な状況で長期間働くすべての労働者に対し、直ちに組合に加入するよう呼びかけた。
協約とその内容に関する詳細は、トゥムティスのウェブサイトに掲載されている。